【MOAT】はぐれメタル並みの防御力

ETF
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昨日行われたアメリカの中間選挙。トランプ大統領の共和党は上院で過半数をとったものの、下院では民主党が過半数を占めました。昨日~今日のブログでは、色んな方がこの結果を受け、恐らく今後の株式市場がどうなるのか占っています。

私も思うところはありますが、同じことを取り上げても少なからず被ってくるだろうし、かといって、オリジナリティを出そうと思ったら変な方向に行きそうなので、違うことを書いてみます。

 

さて、皆さんは何か欲しいモノがあるでしょうか。

いやいや、お金や不動産とかじゃなくてモノ。じゃこうしましょう。車以下のモノで。

そういう私はほとんど物欲がありません。かろうじてバイクくらいでしょうか。我が家では一家で1台車を保有していて、もっぱら妻の通勤と週末の移動で使っているので、バイクは実用的に私の足回りとして欲しいですね。しかし、現在アパートに住んでいるので、バイクをとめるのを考えるとスペースがないし、雨ざらしにするのも抵抗があります。

最近は子どもとゲームをやっていても昔のようには楽しめないし、だからSwitchやPS4を欲しいとも思わない。またやる時間もない。携帯で時間を確かめられるので時計も必要ない。パソコンはネットさえできればそれでいいので最低限の機能でいい。

そして私が生きている上で一番どうでもいい、全然欲しいと思わないもの、それが「服」です。そもそもどんなブランド品があるのかも分からないし、どこで売っているのかも知らない。

Tシャツは3枚で千円のHeins白T。パンツは5年くらい前にかったヤツと自然にダメージをくらっているジーンズの2本。靴もアメ横で買った前部がはげた800円くらいのシューズと、東京靴流通センターで買ったやっすい通勤用革靴の2足だけです。スーツも青山とかはるやまで買った2着のみ。私ほどではありませんが、妻も似たようなものです。

基本的に、服装なんて清潔で相手に不快な印象を与えなければいいんじゃね?という考えを持っています。私がこのままミリオネアになったとしても、恐らくブランド品を購入することは一生ないでしょう。

この”物欲”については「持っている人」が幸せなのか、「持ってない人」がラッキーなのか見解が分かれると思いますが、資産形成するためには「持ってない方」が有利なのは間違いないでしょう。私の資産形成が上手くいっているものこれによるところが大きいかもしれません。

 

話はそれましたが、今あるラインナップが破れた場合、必要にかられて服を買うことがあります。それがアウトレットでの古着の購入です。Tシャツ1枚800円也。

同じような人間が多いのかどうか知りませんが、最近メルカリなどの中古市場が活況です。ただ、この中古市場があまりにも成長すると、普通に服を販売しているアパレルブランドってこの先一体どうなるんだ?

 

アパレル戦国時代

低価格衣料品の販売で有名な「しまむら」の2019年2月第2四半期決算は予想を大幅に下回り、営業利益は怒涛の40%減となりました。

また海外勢では、英国企業の「next」が日本での販売停止、米国企業の「フォーエバー21」は店舗数を縮小させています。

この理由としては色々あるようですが、最近は「ZOZOTOWN」や「メルカリ」などのネット上での衣料品の売買が普及したことが大きいと言えます(7月にはしまむらはZOZOTOWNに出店しましたが売り上げはまだまだのようです)

ユニクロなどの大手アパレルブランドもオンラインショップを展開していますが、こういった購買形態の変化と新参者達との仁義なき戦いにより、今後多少なりとも影響を受けてくることは必須でしょう。

 

話は変わりますが、街中で同じ服を着ている人とすれ違ったら、なんか居心地悪くないですが?そもそも、ファッションというのは、やろうと思えば無限の組み合わせが出来る分野で、その組み合わせやチョイス次第では、個性をビジュアル化(可視化)する手段となります。俺はこんなヤツだぜ、こんなニットの帽子もかぶっちゃうぜ、みんなこっちを見ろ~、なんてね。

なので、メジャーな分野からニッチの分野までのロングテールの中に、独自のスタイルやデザインセンス、機能性を売りにした企業がズラーッと連なる産業構造にならざるを得ないんですね。大部分が同じ服で歩いていたら、それは昔の中国の人民服みたいで気味が悪いし。

 

そして、若者のファッションが毎年渋谷から始まるのが恒例のように、アパレルトレンドは流行廃りがある宿命を背負っています。何が言いたいかというと、アパレル業界は、決して止まることのないトレンドと、誰でも簡単に入ることができる参入障壁の低さがあるため、生き残り続けるのが困難なレッドオーシャンだということです。

そのため、アパレル業界は「ワイドモート」ではない分野となります。モートの元々の意味はお城を守る「堀」のことで、この「堀」がワイド(広い)なほど、ライバル達に攻められにくい、参入障壁が高い分野となるのです。

例えば、事業規模が巨大、市場占有率が圧倒的、ブランド力を有するような企業が「ワイドモート」となります。簡単には攻めることが出来ない、ドラクエのはぐれメタルといったところでしょうか。

 

どんな企業がワイドモートなのか

例えば、ヴァンエック ベクトル モーニングスター ワイドモートETF(MOAT)というETFがあります。このETFは、モーニングスター選んだ競争力のある企業に投資するETFです。

経費率は0.48%で、配当利回りは1.03%。10月の暴落で最高値47ドルから43ドルまでと-8.5%程度下がりましたが、現在は45ドルまで戻しています。2012年の設定来、20ドルから現在45ドルと2.25倍の上昇を見せています。

この組み入れ銘柄のTOP5は次のとおりです。

〇 Pfizer (PFE)

〇 Biogen(BIIB)

〇 Zimmer Biomet Holdings(ZBH)

〇 Amazon.com(AMZN)

〇 Sales Force.com(CRM)

私の投資方針は「高配当・連続増配」企業の株を購入する、ことなので、残念ながらこのETFはスクリーニングされませんが、これに近い企業としては「Jonson and Jonson」や「P&G」、「AT&T」なんかを保有しています。

先に挙げた5つの企業については、確かに「ワイドモート」で業績は好調かもしれませんが、株価に焦点を当てた場合、すでに割高になっている企業も見られますし、無配の企業もあります。

ETF自体はリーマンショック後の設定なので簡単には判断できません(気になる人は構成銘柄の個々の株価の動きを見てね)。魅力的だとは思いますが、経費率が若干高めです(VOOは0.04%)

投資するに当たっては、自らの投資方針と照らし合わせ、簡単にはライバル企業に攻められない「ワイドモート」企業への投資についても検討されてみてはいかがでしょうか。

 

50位以内に入ったら、うめ吉とちょろ坊をファミレスに連れて行ってあげることになりました。よろしくお願いします。
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