嗚呼、激動のターキー

投資全般
Konevi / Pixabay

私がセミリタイアしたら行って見たい国、その名はトルコ共和国

私が5大トルコでしたいこと。

○トルコの田舎道で、ワラを山盛りに積んだロバが引く馬車の上で寝っ転がる。

足を組みながら口にワラをくわえる。

おじいに車賃を渡そうとするがかたくなに受け取らないので、代わりにおじいの馬車の側面に、隠し持っていた彫刻刀で「闘流虎」と彫りいい気になる。

 

○イスタンブールの橋の上でボスポラス海峡に沈む夕日を眺めて目を細める。

夕日が沈んだ瞬間、キッチリ15秒間号泣し、周りのインド人観光客をドン引きさせる。

 

○水たばこ屋にあたかも常連のように入り、水たばこを吸って音速でむせる。

店のヒゲオヤジに激ギレしたあと、「エルトゥールル号、友達」と連呼し、一方的にハグる。

 

○入り組んだ露地でぼったくりにあって、欲しくも無かったミサンガを左足首に結んだあと、ケバブをほおばりながら、たまに思い出してはぷりぷり怒る。

 

〇トルコアイスを売ってるオヤジがアイスをクルクル回し始める瞬間に猫だましをしかけ、オヤジがひるんだスキに光速でアイスをもぎ取る。

その後、ヒゲを褒めたたえて貸し借りなしの関係に戻る。

 

で、トルコってどうなのさ?

トルコはヨーロッパでも有数の人口増加国で、特に若年性人口の比率が高い国です。

これは、これから労働力が豊富に供給できると同時に、需要と供給が増すことを意味し、今後伸びていく国の必須条件です。

また、ヨーロッパとアジアの中間という交通の要所ともなっています。

このように、地理的にも経済のファンダメンタル的にも魅力的なトルコが、今揺れています。

 

アメリカとの小競り合い

2016年にトルコで発生したクーデター未遂事件に関わったとして、アメリカ人のブランソン牧師がトルコで拘束されました。

トランプ政権の有力な支持基盤であるキリスト教福音派の牧師であることから、トランプ大統領はトルコにブランソン牧師を解放するよう働きかけましたが、これをトルコのエルドアン大統領は拒否。それに対しアメリカが経済制裁を仕掛けました。

この経済不安を受け、トルコリラは暴落とインフレに見舞われました。

このため、トルコ中銀は利上げをを実施しようとしましたが、エルドアン大統領が利上げに反対したため、トルコリラは更なる暴落となりました。

一般的に、その国の中銀は国からの独立性を保つのですが、トルコ中銀総裁は大統領任命となっており、実質、エルドアン大統領の意に沿った金利政策をとらざるをえなかったのです。

その後、トルコ中銀は利上げを行い、現在、政策金利は24%(高っ!)となりました。

このことから、エルドアン大統領は表向きは利上げを容認していませんが、裏ではゴーサインを出したことが読み取れます。

そのため、ブランソン牧師が近く解放されるのではないかと予想していましたが、10月12日に無事解放されました。

恐らくアメリカとは裏で取引をしていますので、近々、経済制裁も解除されることとと思います。トランプ大統領も中間選挙前に、アピールすることが出来たので、一応満足でしょう。

しかし、トランプ大統領はやりたい放題ですね。普通なら色々利害を考えて躊躇する場面も、後先考えずに“本当にやりそう”で、他国の指導者は戦々恐々としているのではないでしょうか。

 

トルコを巡る一連の出来事は、ひとまず収束するとみていましたが、その後、トルコにあるサウジアラビア総領事館内でサウジアラビア政府に批判的だった記者が殺害されたのではないか、という前代未聞のスキャンダルが勃発しました。

中東では珍しく、アメリカと友好関係を築いてきたサウジアラビアですが、この事件についてはトランプ大統領も強硬な態度にでるような発言をしています。

エルドアン大統領も自国内で起こったこの事件を利用して、アメリカとサウジアラビアとの蜜月関係にくさびを打ち込み、犯人捜しを政治カードとして使うというような報道もあり、今後どうなるかのか予断を許しません。

なんか、トルコをめぐって次から次に色んな出来事がおこるので、トルコを中心に世界が回っているような錯覚がしてきました(汗

トルコ以外ではイタリアでもまたきな臭い動きが出てきています。

しかし、世界は話題に事欠きませんね。そしてある意味、この激動こそが世界の“通常の姿”とも言えます。

そんな通常の姿のまま、世界経済は全体的には右肩上がりに発展してきました。

今後もそれが続くことを信じ、愚直に投資をしていきたいと思います。

あー、ケバブくいてー。

 

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