お金に困らなくなった世界を想像してみる ~ある先輩のケース~

投資全般
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私の職場に結構な資産を相続した先輩がいます。

といっても、一族代々の資産として先輩の叔父が土地を広く所有していましたが、その叔父さんには子どもがいなかったので先輩が養子に入り、叔父の逝去に伴い相続したという経緯。

一族の資産なので売るのは気が引けるとのことで、基本、現状維持のスタイル。

軍用地とかアパートの家賃、土地の借地料とかで年間1千数百万入ってくるというレベルで、先輩の年収を軽く超えています。

 

よしお
よしお

うわー、めっちゃうらやましいやん

 

私は次男で、親から相続する資産なんてビタ1円ありません。

相続のことを事後報告で聞いたのですが、税理士を雇って、そのアドバイスに従い、数千万の税金を納めたとのこと。

税金を納めるのは国民の義務なので当然ですが、一応、「もっと相続税対策無かったんですか?」と聞いたら、先輩はそういうことにあまり興味がないみたいで「税理士にまかせっきりだったからよく知らん」とのこと。

所有している土地にアパートを建て、銀行借り入れで負債を作り、相続資産を圧縮するとかそういうことは検討したのかと聞いたら「よくわからん」とのこと。

そこで最後の質問をしました。

 

よしお
よしお

先輩、なんで仕事やめないんですか? やめても金銭面では困らないでしょう。

 

う~ん、考えたこともない

 

よしお
よしお

もしかして、仕事が好きなんですか?

 

好きではないけど、やめても何をすればいいかわからない

よしお
よしお

・・・・。

この先輩、明るくてからっとした性格の反面、あまり何も考えていないようなところがあって、これはこれで幸せなのだろうと思います。

老子が言うところの「足るを知る」というか無欲というか。

 

私が相続した場合のシミュレーション

これが私だったらと夢想せずにはいられません。

とりあえず年度末まではきっちり勤めあげ(周りに迷惑がかからないように)、その後、ノマドワークしながら世界を回ります。

出来れば体力のある内にそこに足を踏み入れたい。

家族とはスカイプでコミュニケーションを取り、1ヶ月毎に日本と海外を行き来するという生活をします。

その一方で、相続した土地やアパートについては、処分する物件と残す物件に分類します。

基本、軍用地と都市化が進む可能性が高い土地はホールド。

アパートは築年数・状態・立地で分け、基本的に20年以上立っていれば売却しますが、入居が見込める立地であればホールド。

このように圧縮し、換金したキャッシュを状況に応じて米国株やJ-REITにぶち込みます。

先輩は一族が継承してきた資産を売ることには抵抗があるようです。

確かに、田舎に行けば行くほど、また年配の方ほど、土地に対する思い入れは強くなります。

そこは私も理解していて、先祖代々の土地というのは親族の歴史、ご先祖さまの汗や涙が染みこんでいるため、子孫にとっては神聖を帯びてくるものだと思うのです。

ただ、私の考えはもっと柔軟で、土地を売却してその代金で株式を購入することで、子孫の発展の役に立つ、形は変わるけれど、それがより効率のよい資産運用方法に変わるのなら、その時代に合わせてやればいいと思うのです。

今の時代ならJ-REITでもいいわけですよ。管理も、売り買いも簡単だしね。

そしてそれが子孫のための開業資金や進学資金をまかなったり、よりよい生活の足しになるようであれば、それでいいじゃないですか。

 

資産の子孫への継承について

ただ、一つ気をつけたいのが、資産を残しすぎて、子孫が働かなかったり、兄弟間で骨肉の争いが起こることです。

沖縄には軍用地地主と呼ばれる人たちがたくさんいて、先輩と同様、中には働かなくても年間で数千万も借地料が入ってくる人たちがいます。

私の母なんかは、働かないで昼間からパチンコ屋に入り浸っている人たちの中には、一定数の軍用地地主がいると決めつけていますが。

そういった「受け継いだ人たち」が人生に何の展望も持たずく、低きに流れ、パチンコ屋で時間を消化していると考えると、これはもう不幸なのではないでしょうか。

私は先輩みたいに、やろうと思えばすぐ出来る立場ではなく、もう少し時間が必要ですが、必ず実現します。

子ども達に資産を残す予定はありませんが、人間いつ死ぬか分からないので、丁度使い切って死ぬことは難しいと思いますので、いくらかは残すことになるでしょう。

というよりも、老後は恐らく医療費と孫への小遣い以外はほとんど使わなくなるのではないかと思います。

 

さて、その資産の継承について、どういう対策をすればいいのか。

その解決方法は、子どもの金融リテラシー(知識や判断力)を身につけさせるために親が力を入れることだと思います。

日頃から社会問題や経済情勢について子どもに教え、話す。

日々起きる出来事が私達にどう影響を及ぼすのか、今後どういうことが起こる可能性があるのかを一緒に考える。

株式投資については、ある程度大きくなってからでもいいでしょう。

正しい金融リテラシーを身につければ、時間を味方に付けるほど資産は複利効果で二次関数的に増えていきますので、無駄にお金を使っている暇はないことを理解するようになります。

そういう意味では正の循環が生まれると思うのです。

いつの時点かはわかりませんが、必ずその時期はやってきますので、楽しみながら子どもと学んでいきましょうかね。

 

50位以内に入ったら、うめ吉とちょろ坊をファミレスに連れて行ってあげることになりました。よろしくお願いします。
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