以前、不動産投資をやりたくて、家族で毎週末不動産屋回りをしていた記事を書きました。
ダイジェストで要点を書くと、不動産投資の世界はまずプロ(不動産屋)が第1級情報を得て目ぼしい物件を仕入れ、その次にお得意様に情報が回り、一般ピーポーに出回る時点では、選別されたカスみたいな情報しかでてこない、という結論でした。
株式投資のようにプロもアマもミセスワタナベも、ヒラでバトルするという世界では無く、インサイダー情報が当然のように出回っているという訳です。
そりゃあ、素人が首を突っ込んだら大やけどをしますよ。
しかし、それでも私の不動産への愛はやむことはありませんでしたけどね。
夢の不動産購入へ
不動産情報を得るために、新聞チラシやネット情報を元に、毎週末、家族で沖縄本島中の不動産屋を回りました。
私の希望する条件は、
○ 築年数は10年以内の土地付き1棟モノの中古アパート
○ ネット(物件価格に手数料や税金もろもろを加えたトータルの金額)で12%以上の利回り
でしたが、なかなかその条件に合致する不動産が見つかりませんでした。
不動産屋巡りを始めて半年ほど立った頃、一軒の不動産屋に飛び込みで入ったところ、
〇 築年数が12年で190坪程度の敷地面積のアパート1棟
〇 利回りが10%程度
〇 売り出し価格が3千9百万円
と希望条件に近い物件を発見。
その頃はもう買いたくてしょうがない精神状態でしたから、すぐに仮押さえ。
本当は足元を見られるので、あまりそういうそぶりを見せてはいけないのですけどね。
入居している人がいるので内見ができず外側しか見れませんでしたが、なかなかキレイな建物でした。
ただ一つ気がかりだったので外人用アパートだったこと。
ここで外人用アパートについて説明すると、米軍基地に勤務する軍人は、基本、基地内の住居に居住しますが、全ての軍人が住むだけのキャパがなく、それ以上の方々は基地の外の民間住宅やアパートに住みます。
ちなみに基地の外の方がどこにでもすぐ行けますし、比較的自由なので、基地の外の方が人気があるようです。
話を元にもどすと、私が仮押さえしたアパートは土地面積は広く、8台くらい駐車ができるスペースがありました。
3階建ての各1室ずつで、各部屋4LDK、トイレとバスが2つずつでリビングは結構な広さがありました。
毎月の家賃が2室が14万円、1室が10万円でしたので、満室だと34万円のインカムがありました。
外人用アパートは広くて設備が豪華(天井にはアメリカ映画に出てくるようなファンが各部屋についていました)な反面、家賃が高く設定されていました。
購入に向けて東奔西走
それまでに様々な不動産関連の書籍を読み漁ってシミュレーションはできていて、まずやったことが指値。
ちなみに指値とは売り出し価格より買値を低く提示することです。
東南アジアの市場でやるようなやり取りですね。
まず、3千9百万円の売り出し価格に対し3千7百万円を指値。
するとすぐに3千7百5十万円まで下がりました。
しかし私は指値額を譲らず、不動産屋にもっと押すように指示。
紆余曲折の末、指値通り3千7百万円まで見事下がりましたので手付を入れました。
その頃にはキャッシュで購入できるくらいの資産は持っていたはずですが、投資効率のことを考え、自分の手出しが1千万円くらいで、残りの3千万円は金融機関からの借り入れを計画しました(買値は3千7百万円ですが、税金や名義書き換えの司法書士への費用、不動産屋への手数料を入れると4千万円くらいになりました)
地銀と労金、農協を回って、そのうちの一行に決定し、手続きを経て借り入れとなりました。
全ての準備を整え、いよいよ契約のために売主と不動産屋で対面。
初老の方で、この物件以外にももう一棟自分も入居している日本人用アパートを所有しているらしく、それも売って欲しいと申し入れましたがそれは断られました。
そして契約書にハンコを押して、晴れて初めての不動産を手に入れました。
少し長くなりましたので、続きは次回。
購入した後も波乱が続きました。
以前、不動産のメリット・デメリット、魅力について書いた記事です。
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