クイーンの曲を最初に聞いたのは高校生の頃でした。映画の題名にもなっているボヘミアン・ラプソディ。全く異なる曲調の曲が組み合わさっていて、「それぞれ独立させた曲にしたらいいのに」と思ったのは、正に浅はかさの極み。今回映画を見て初めて理解しました。あれはオペラをモチーフにした革新的ロックだと。
しかし、あの官能的なピアノは時代を越える名フレーズだ。
フレディ・マーキュリーの抱えていた孤独
作品を紹介するときにはなるべくネタバレしないようにあまりストーリーを細かく伝えてはいませんが、今回もそうします。
フレディがセクシャルマイノリティ、ゲイだったことは映画の中でも出てきますし、今では有名です。
この映画ではクイーンが少しずつスターダムの階段を上りながら、その一方でフレディの孤独と心に抱える葛藤が全編を通して描かれていてます。そしてその傷付いた魂を、彼を取り巻くファミリーであるバンドメンバーや家族、元恋人(女性)の支えの中で癒されながら、そして自分を受け入れていく。
そして怒濤のラスト、アフリカの難民救済のためのライブ、アメリカとイギリスで同時開催され、ポール・マッカートニーやデヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョンら大物アーティストが参加した「ライヴエイド」にクイーンは出演します。
クイーンは出演したアーティスト中、一番多い6曲を約20分に渡って演奏し、この日最大の歓声を得ました。
ここに至るまでフレディの人生を擬似体験してきた映画の観客は、このラストのライヴで体が震えるのを感じるでしょう。
今、ボヘミアン・ラプソディがとにかく大人気だ
映画「ボヘミアン・ラプソディ」は日本での興行収入が約125億円を突破し、音楽・ミュージカル部門で日本歴代No.1、動員観客数9百万人を超えました。5回も6回も観るリピーターも続出し話題となりました。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、今年のアカデミー主演男優賞でオスカーを手に入れ、映画全体では4冠を受賞しました。
作品賞を獲った「グリーンブック」はまだ観ていませんが、「ボヘミアン・ラプソディ」は作品賞を獲っても全く不思議ではない映画でしたね。
知ってる曲も次から次に流れて来ますので、クイーンファンならたまらない映画です。逆にまだ聴いたことのない方なら、この映画をきっかけにクイーンのファンになることでしょう。
さて最後になりましたが、沖縄市に「CLUB QUEEN 」というライヴハウスがあり、そこで演奏しているフィリピンバンドの「PRYZM」が今大変な人気らしく、私の知人がこの前いったらえらい盛り上がりだったそうです。沖縄に来られる際には是非どうぞ。
コメント