波乱の幕開け ー今週のポートフォリオー

ポートフォリオ
NeuPaddy / Pixabay

元旦の記事で書きましたが、2019年は円高で始まるという予想を立てていました。

1月3日にはドル円が高値108.8円、安値104.9円と、1日で4円の大きな動きを見せました。

その大きな理由が、アップル(AAPL)の18年10~12月期の売上高の見通しを引き下げたことから、米国との貿易摩擦が続く中国の経済成長の減速が鮮明になったことです

売上高全体の約2割を占める中国市場で、主力商品のアイフォーンやアイパッドなどの販売が不振でした。

アップルは高価格帯の携帯端末へと方針をシフトし、Androidを搭載する格安携帯とは一線を画す戦略を取っています。

「携帯界のブランド戦略」を取り始めているので、販売台数は市場予想を下回る一方、売上高は上がっていました。

しかし、高価格帯戦略と貿易摩擦の相乗効果が表面化したのが、今回の売上見通し引き下げのニュースです。

私はアップルは強力なブランドを持つワイドモート(経済的な堀)を築いていると思っているので、将来性についてはあまり悲観していませんでしたが、今回のニュースで高価格帯戦略はリセッション(景気後退)の局面ではもろに打撃を受けることが示唆されたと思っています。

一方、アップルは440億ドルの売上がある「App Store」が安定的に稼いでるし、インターネット検索利用の手数料として、グーグルから得られる収入はアップルの収益の10%以上を占めているとも言われていますので、今後、製品販売の業績が頭打ちになったとしても、安定的なビジネスを行っていくことは可能でしょう。

また、ティム・クックCEOは株主への手紙でキャッシュを1,300億ドル(約14兆円)保有していると述べていますので、今後、業績が安定期に入った場合、自社株買いや株主への配当へ回す可能性も高いのではないかと思っています。

為替相場は一説には1日に180兆円ものお金が動くと言われていますので、それを揺るがすアップルって本当にすごい企業ですね。

 

今週のポートフォリオ

さて今年一発目の米国株式市場。

下がったり上がったりと大きな動きがありましたが、私のポートフォリオも荒波に揺れる木の葉のように翻弄されました。

1月3日の下げでは保有銘柄が総じてマイナス、そして円高のダブルパンチで、覚悟はしていましたが、相当なインパクトがありました。

そして1月4日の急反発。

週間の動きとしては、AT&T(T)、サザン(SO)、ナショナル・グリッド(NGG)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)、アルトリア・グループ(MO)、ウエスト・パック・バンキング(WBK)がそれなりに上げました。

逆に下がったのが、P&G(PG)とジェニュイン・パーツ(GPC)ですが、でもまあ誤差の範囲内です。

 

VT、VTI、VOO、VWOなどのETFも軒並み上昇。1月3日に上げたTMFは1月4日に下げましたが、週間トータルの動きとしてはほとんど変わらず。

TMFはVTやVTIとは今のところキチンと逆相関を示していますので、全然想定の範囲内です。

 

そして今週爆上げしたのが金鉱株のハーモニー・ゴールド・マイニング(HMY)とシバンエ・スティル・ウォーター(SBGL)。

1月4日にかけてNY金先物は下げましたが、週間では両銘柄ともに15%程度上げました。

その影響でHMYは夕べは3.11%も下げ1.87ドルとなりましたが、SBGLは3.04ドルの+1.33%と、3ドル台を回復してきました。

 

さて今年はどうなりますか

1月4日の急反発については、米国雇用統計が堅調だったこと、パウエルFRB議長が市場の下振れリスクを意識している旨の発言をしたことが大きな要因です。

米中貿易協議の行方ですが、市場・経済の安定を図りたいという思惑はトランプ大統領も習国家主席も一致するところですので、お互い何らかの妥協点を見出すだろうと踏んでいます。

トランプ大統領は今回のアップルのニュースとそれに関連した為替や周辺産業への影響について、認識を改めたのではないでしょうか。勝手な推測ですが。

また、インカムゲイン投資家のグル、ジェレミー・シーゲル教授は、米国株市場が割安になったと話しており、仮に景気後退入りならもっと市場は下げているはずだとしており、まだその兆しは見えないと言っています。

私は引き続き悲観的に相場を見ていますが、さて、世界の指導者たちは今年の市場・経済をどのようにコントロールしていくのでしょうか。

 

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