3月5日に中国で全国人民代表大会が開幕。2019年のGDPの伸び率の目標を6~6.5%に設定しました。昨年の実績が6.6%でしたので、それを下回る目標となりました。それでも、昨年のGDPの伸び率は1990年以来、28年ぶりの低水準だっただけに、今年の目標がいかに弱気か分かります。
2月のドル建て輸出が前年比20.7%と3年ぶりの小幅な伸びとなるなど、世界経済に対する懸念も出ています。李首相は税金と手数料の大幅削減(総額2兆元=2983億1000万ドル)やインフラ投資の拡大、中小企業に対する積極的な融資を通じ、減速が見込まれる中国経済を支援する方針を示しました。
3月7日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、2019年のユーロ圏経済成長見通しを1.1%と、昨年12月時点の予想から0.6ポイント引き下げました。その対策として、市中銀行向け長期資金供給プログラムや政策金利据え置きの期間延長を打ち出しました。
3月8日、米雇用統計は非農業部門の雇用者数が2万人増加にとどまり、市場予想の18万人増を大幅に下回りました。そのため、米国市場、ダウ平均株価は前日比-22.99ドルとなりましたが、朝方にかけては若干戻しました。
今週のポートフォリオ
私の今週のポートフォリオは次のとおりとなりました。
先週末から-4,537ドルとなりました。
今週は全体的にマイナスで、TMFを除くETF群が軒並み下がりました。
個別株ではアルトリア・グループが急速に戻してきています。やはりタバコ株強しといったところでしょうか。サザンが安定の伸びの中、他は足踏み状態。ジェニュイン・パーツは110ドルを突破したと思ったら結局戻ってきました。
金鉱株はまちまち。市場の状況に敏感に反応していて、増減が大きい。どちらかというと市場と相関しているような気がします。
私のポートフォリオはETFの比重が高いので、どうしても引っ張られてしまいます。先週比マイナスだったといえ、全体の銘柄としてはバランスはとれているのではないかと。夕べの米国市場の状況に左右されただけなので、まあノイズの範疇です。
注目なのがSUZUKI。不祥事続きに加え、日米貿易交渉の先行き懸念から売られまくり、前週と比較して-7.5%と大幅安。6800億円の巨額の損失を発表したみずほフィナンシャルグループは思っていたよりも下げていません。みずほは丸紅との資本提携による系列リースの再編やLINEとの新銀行設立など様々な戦略を打ち出しています。これらの戦略が果たして実を結ぶのかが浮上の鍵となりそうです。
景気の後退を押し留める足踏み状態に突入
中国といいEUといい、各国ともに様々な手を打ってきました。こうなってくると我らが日銀が金融正常化に向けて動きだすのはまだまだ先のことになりそうです。
狼少年のように次から次に「リセッションが来るぞっ!」というニュースが流れてきますが、株価には一向に反映されていない状況が続いてきましたが、やはり状況は切迫しているようです。
為替や市場のコントロールは、国や中央銀行といえども簡単にはいきません。どこまでこれらの対策が功を奏すのか状況を見守りたいと思います。
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