2月20日、ホンダがイギリスのスウィンドンにある工場での生産を2021年で終了し閉鎖することを発表しました。これにより約3,500人が失業することになります。トヨタもバーナストンの工場から撤退する可能性を示すなど、他の自動車メーカーも追随するような動きを見せています。
2月21日、FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が公開されました。その中で、保有資産を縮小する「量的引き締め」を巡り議論が行われ、ほぼ全ての参加者が「終了時期は2019年中」とみていることが分かりました。
22日、中国は米国から最大1兆2千億ドル相当の物品を輸入することで合意。同日、米中通商協議の終結に向けて合意に至る公算が極めて高いとトランプ大統領は認識を示しました。3月1日の交渉期限は延長されることになります。併せて、3月に習近平国家主席と会談する見通しも示しています。
今週のポートフォリオ
私の今週のポートフォリオは次のとおりでした。
先週末から+9,407ドルと大幅高となりました。
唯一下がったのがTMFだけで、その他の全てで上昇。サザン(SO)が50ドル、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)が100ドル、ジェニュイン・パーツ(GPC)110ドルの大台に乗せてきました。上昇率だけ見ればたばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)とアルトリア・グループ(MO)がそれぞれ+4.3%、+5.5%と大幅高になり、PMはやっとプラス圏に戻ってきました。お帰り!
さて今週の金鉱株ですが、ハーモニー・ゴールド・マイニング(HMY)とシバンエ・スティル・ウォーター(SBGL)は週によって増減がありますが、月でみると高値で安定しています。しばらくは様子見ですね。
そして私の主力、VWOがとうとう買値付近まで戻してきました。米中通商協議が上手くいく公算が大きくなってきましたので、更に伸びる可能性があります。がんばって欲しいなあ。
日本株については先週末から+113,650円。武田薬品以外の銘柄が上昇。日本たばこ産業がが大きく戻してきました。早よ戻らんかい。
その他のウォッチリスト
夕べのNYSE(ニューヨーク証券取引所)でクラフト・ハインツ(KHC)が大暴落。前日比で−27.46%となっています。暴落の原因は第4半期決算が最悪だったこと、それに伴う大減配を発表したこと、不正会計をした疑いが出たことが大きな理由です。
KHCはバフェット銘柄として有名です。バフェットは最近のアップルの暴落に伴い持ち分を減らしたりしており、もしかしたらバフェットの神通力も落ち始めているのかもしれません。
KHCは財務改善に向けて一部事業の売却を検討するなど動き始めており、短期的には大きく戻る可能性もあります。ただ、どのタイミングでそれが起こるか分かりませんので、危うきには近寄らないでおきましょう。
3月までの2つの大きな動き
1つ目の大きな動きである米中通商協議については軟着陸する可能性が極めて高くなってきました。延長するようですが、米中首脳会談までは市場はその期待を織り込みながら好調相場が続きそうです。
2つ目の動きはご存知ブレグジットですが、これは相変わらずカオス状態です。自動車メーカーを始めとした企業の離脱が続くことになれば、イギリスはもうゲームオーバーでしょう。欧州景気も減速する見込みですので、欧州で大混乱が起こる可能性が高くなってきました。
離脱派はEUの関税同盟に縛られることを嫌気しているようですが、仮に合意の上でブレグジットしたとして、現状よりもよい貿易協定が他国と結べるとは思いません。確実に足元を見られ、イギリス側にとって不利な協定となるでしょう。EUと仲良くやっていた方が絶対にお得だと思うのですが。
最後に、メイ首相はホンダの生産終了に対し「深く失望」と述べましたが、「お前らに失望じゃい!」という世界からのツッコミが入っていると思うのは私だけでしょうか。
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