よしお一家はここ数年、毎年キッチリ2回、東南アジアに出かけています。
自分で全て手配するので、現地に行くと鉄道、船、路線バス、タクシーで移動しています。
特に最も重宝するのがタクシーだったのですが、去年のタイで初めて利用したのが「Uber」
Uberの使い方として、事前にスマホにアプリを入れ、クレジットカードなどの必要情報を登録します。
現地では、現在地と目的地をマップでチェックし申し込むと、周辺を走っているUberに登録している車両(普通の自家用車)がこれに応じ、現在地にやってきます。
その時には車種、色、プレートナンバー、目的地までの料金、運転手の名前と顔写真、およそ何分でピックアップできるかが表示され、マップ上でリアルタイムで車両が向かっている様子が確認できます。
乗車後、運転手によっては行き先を確認されることがありますが、基本的には事前に行き先を伝えていますので、特に何か伝えることはありません。
支払いは事前に登録されたクレジットカード口座から引き落としされますので、金銭のやりとりもありません。
降車の際に現地の言葉で「ありがとう」とでも伝えればいいでしょう。
降車後すぐに評価依頼がスマホに来ますので、問題がなかったのなら☆の数で評価します。
東南アジアではタクシーの評判がすこぶる悪く、遠回りしたとかメーターが改造されていたとか、そもそもメーターが着いていないでふっかけられたとかいうトラブルがとても多い。
最悪の場合、犯罪に巻き込まれることもあるので、そうなったらシャレになりません。
Uberについては、運転手を評価する仕組みがあり、事前に料金が明示されクレジットカードから引き落とされるため、トラブルが起こることはめったにないと思われます。
少なくとも私の場合はこれまで危ない目にあったことはありません。
去年タイに行ったあとの話ですが、Uberは東南アジアでのライドシェアサービスを、同じサービスを提供するGrabに売却しました。
今年、マレーシアに行った際にGrabを利用しましたが、Uberと同様、使い勝手も申し分なく、大変便利でした
よしお一家は5人家族なので、バスや列車で移動するよりもGrabで行った方が結果的に安く済むか同等程度。
最終目的地までドアツードアであり、明朗会計であることを考えると、もうGrabを使わない手はありません。
ただ我が家のケースで問題なのが、子ども達が大きくなるにつれ、ドライバー合わせて5人乗りのセダンでは利用するのが段々難しくなってきたところですね。。
究極のタクシー
先日、衝撃のニュースが発表されていました。
DeNAは、車体や車内の画面で広告を掲載する代わりに運賃を広告主が負担する「0円タクシー」の配車サービスを都内で始めました。
第1弾は日清食品がスポンサーの「どん兵衛タクシー」になるということですので、今後様々なスポンサーを取り込み、展開していくことになるんでしょう。
今回は都内で50台の運行となるとのことですので、既存のタクシー会社と今すぐ競合するということではなさそうです。
DeNAは今回の0円タクシーを含めた「MOV」という配車サービスを始めており、将来的にはこれにAIを連動させ、需要予測や最適ルートの提示などにより稼働率向上を目指すとのこと。
とうとうでました「0円タクシー」。
もしこれが全国に広がっていった場合の社会に与える影響を考えてみます。
○流通分野(輸送・配送)や趣味の分野を除き、法人・個人で社用車・自家用車を持つ必要がなくなります。
そうなると駐車場の必要性が薄れていくと同時に、駐車場が減少する分、住宅・不動産業界も規模が縮小するでしょうし、土地価格も影響を受けるでしょう。
○国内消費が低迷し、トヨタや日産などを代表とする自動車生産・関連企業の業績は大きく悪化しますので、販売は輸出にシフト。
一方では重要な顧客になるライドシェア企業と、それらの企業と提携するAIやネット関連企業との結びつきが強まるでしょう。
○ゆくゆくは自動運転も普及し、大手のライドシェア企業による、既存のタクシー業界との提携・買収などが起こるでしょう。
○渋滞が減少しますので、渋滞に係る社会的コストが減少し、その分が他の生産分野に移ることで、日本全体では生産性が上がることになるでしょう。
キーになるのは、入り口部分の「0円タクシー」が今後普及していくか、になりますが、さて、この0円タクシー、今後広まっていくのでしょうか。
私はその可能性は低いと考えています。
今回のDeNAと日清食品が手を組んだのは、やはり「0円タクシー」というインパクト・話題性を狙ったものであり、これが日本を席巻していくとは、ちょっと考えられません。
理由は2つ。
今回の「0円タクシー」は社内外で広告を展開することで乗車料金をスポンサーが肩代わりすることにより「0円」を可能にしているわけですね。
○乗客1~4名に対し、自社のCM映像を見てもらうことは費用対効果に乏しい
○外装に企業・製品ロゴをディスプレイするだけなら、既存のタクシー会社と提携する方が安価
ということで、話題にはなるでしょうが、主流にはなることはないと思います。
それでも進むMaaS
MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)は、スマホなどのデバイスを使って、電車やバスなど、複数の交通手段による移動を最適化するために様々な移動手段を活用し、全体を一つのサービスとしてとらえる考え方のことです。
一つの例で言えば、冒頭で書いたUberやGrabのようにシェアバイクやレンタカーも1つのアプリで管理できるようになり、最適なルートと料金が示されます。
そこから更に進み、車両、鉄道、船などの移動サービスが、検索・予約・支払いが一つのアプリで管理できるようになります。
これを実現するためにはステークホルダー(利害関係者)との調整が必要になる上、法整備も必要になってきますので、規制や縦割り行政の日本では紆余曲折があるでしょう。
現在、展開されているその他のMaaSとして、
○タイムズを運営する「パーク24」などによるカーシェアリングサービス
○DeNAが開発した、車の所有者と車を使いたい人をネット上で結びつけるサービス
このような潮流に乗るかのように、トヨタ自動車は今年1月、相乗りや商品の配送までができる箱型のコンセプトカーを発表。
日産自動車も、2月に無人のロボットタクシーの構想を発表しています。
このようなMaasの流れは今後も加速するでしょう。
私の妻は車で出勤していますが、往復1時間以外の残りの23時間は駐車場を温めていますので、これを何名かでシェアできるのなら、イニシャルコストとランニングコストも案分できて、大きな節約につながるでしょう。
この節約分を、これからMaasで台頭してくる企業に投資すればとても有望ではないでしょうか。
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