株式市場に長く居続けるために必要なモノ、たくさんあるでしょうね。
相場を分析するテクニカルやファンダメンタルの分析力だったり、世界情勢や業界のトレンドを俯瞰的にみることが出来る鳥の目だったり、予想を信じて突っ込むことのできる思い切りの良さだったり、はたまた臆病さだったり。
もちろん100か0の人はいないので、多角形のレーダーチャートのように市場と対峙する個性をそれぞれが持っていることでしょう。人によって多少クセはあるでしょうけど。
私の場合は長期投資家を標榜していますので、移動平均とかダブルボトムとかといったテクニカル指標はほとんど気にしていません(チャートは長期トレンドだけチェック)。SPXLやアマゾンに全力投球!といったこともやりません。
米国株を買うタイミングとしては“今”というのがベストだとみなさん言っていますしね。
ただ、日々刻々と移り変わる世界の情勢や企業のファンダメンタルは気にするようにしています。
特に今の相場環境はかなり世界情勢を気にしなければいけない状況だと思っています。
そんな時、我々長期投資家にとって一番必要な資質とは何でしょうか。
あなたはその方針を維持できますか
胆力とは「事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。ものに動じない気力」のことです。
私は長期投資家に必要な資質とは、この“胆力”ではないかと思っています(よしお独断)
米国通商協議の行方、合意なきブレグジット、中国・欧州経済の減速など、世界情勢の不透明感が増しています。
確かに米国経済は依然好調ですが、遅かれ早かれ景気後退は訪れます。景気サイクルは文字通り循環しますので、当然っちゃー当然です。
ただ、それがいつなのか誰も分からないのでアクセルを踏みまくるヤツも出てくるわけですが。
このような状況の中、アクセルを踏み続けるのか、淡々と定期的に買い増しを継続するのか、それとも一時相場から離れるのか、いずれにせよ、自らの持つ胆力が問われるでしょう。言い換えれば、自分の方針をどこまで維持できるかということです。
方針なんて誰も教えてくれない。自分の信じるところに依って自分で決定しなければならない。
なので、私はキャッシュを確保することに決めました。もしかしたら上昇相場を逃すことになるかもしれません。
でも、ちょっとだけ俺たちの生存確率を下げる。ちょっとだけだ・・・
それは私のポートフォリオの中で最も保有比率が高い新興国ETFであるVWOと、ハイレバレッジドポートフォリオを作り上げようとして途中で断念した、その時先行して購入していたTMFを売却します。
そうすれば、今保有しているMMFを含むキャッシュと合わせれば24万ドル程度、投資額の約1/3のキャッシュが確保出来ます。
そして雌伏の時を経て、相場が総悲観的になっているときに勝負を賭ける!という方針で行きたい。
VWOとTMFが買値まで戻すことがトリガーです。どちらももう一息というところなので、仮にそこまで上がりきらなかったとしても、その時はあきらめてストロングホールドします。
ここが勝負の分かれ目かもしれない
長期投資家ならずっと保有していてもいいんじゃないか?という声もあるかもしれません。
ただ、もし仮にこのまま世界同時リセッションに突入してしまった場合、私の目指す50代前半のセミリタイアへの到達がかなり難しくなります。
もしかしたらそのまま保有していた方が近道かもしれないけど、今の状況を勘案するとこういう結論に至りました。というか、逆にチャンスなのかもしれない。
ただ大事なのは“出口(入口?)”を決めておくことです。そこを決めないと漫然と傍観するだけで、本格的な上昇に戻った場合でも波に乗りきれない可能性がありますので。そこはまた状況を見ながら決めて行きたいと思います。
みなさん、これからの相場を胆力を持って乗り切りましょう。
コメント