みなさんはマンガを読むでしょうか。
私は時々マンガ喫茶に行って決まったシリーズを読んだり、面白そうな新刊を読んだりします。
私の中では「3大好きなマンガ」がありまして、そのうちの一つが「賭博黙示録カイジ」です。
その中でも、「第1章 希望の船」は限定カードジャンケンの話で、とにかく超絶面白いです。
こんな陳腐な表現しかできませんが、是非一度読んでみることをおススメします。
ところで、このシリーズでとても心に残っているのが「第2章 絶望の城」です。
細かい内容は実際に読んでもらいたいので省きますが、ざっくり説明すると、借金を背負った人々が賞金を賭け、高層ビルと高層ビルの間に掛かった、電流が流れている鉄骨を渡ります。
もちろん落ちたら即死。
その命がけの勝負の最中、主人公カイジが悟ったこと。
カイジは自らも含めた鉄骨を渡る人々を概観し、人生の心理を悟ります。
この世界。それは、全ての飾りを取れば、詰まるところ今の状況と全く同じだということ。
天空を行く一人一人の57億の孤独(あかり)
そして、一人ひとりは互いに手は届かない、触れられない、遠く離れている。
出来ることは通信だけ。
人間の持つ孤独さを端的に言い表した表現だと思います。
結局、どんなに近くにいても、どんなに親しくても、本当の意味で互いの心の中までは分からない。
孤独という名の乗り物に我々は皆乗っている。
孤独の肖像
現在、日本には54万人の引きこもりがいると言われ、全小中学生に占める不登校者の割合は1.26%と、過去最多とのことです。
孤独感にさいなまれている15歳の割合は29.8%と、先進国の中でもずば抜けて高く、ほかの国々の3~5倍の水準だったそうです。
また、65歳以上の高齢者で1人暮らしをしている男性の15%(女性は5%)、およそ7人に1人が、会話の頻度が2週間に1回以下、また、「日頃、頼れる人がいない」は男性30.3%(女性は9.1%)と答えたそうです。
さらに、10年以上孤独であるという割合が35%と、アメリカ22%、イギリス20%より高かったそうです。
孤独のもたらす健康への害はタバコを1日15本吸うのと同じレベルという研究結果もあるらしいです。
人間が感じる孤独というのは、砂漠の真ん中やシベリアの雪深い山中ではありません。
大勢の中にいる時にこそ、それは際立つのです。
ラインやフェイスブックで24時間簡単につながることのできる今の世の中の方が、実は孤独を感じやすいのです。
そういう意味では日本のみならず、世界的に孤独な人々が生まれやすい環境ができつつあるのではないでしょうか。
人間。この社会的な生き物
当ブログで書いている最終目標はセミリタイア&ノマドです。
仕事のくびきから解き放たれて自由に生きていきたいというのは素直な心の叫びなのですが、実際にその瞬間を迎えた時の心のシミュレーションをしてみると、すがり付くもの達がいくつか存在します。
一つ目は給料からの安定的なキャッシュフロー。
生涯に渡りお金の心配がなくなったという前提でセミリタイアするわけですが、何が起こるかわからないという一抹の不安は必ず残ります。
ただ、そんなことばかり言っていては永遠にセミリタイアできないので、ある程度、えいやっ!するしかないでしょう。
そして二つ目が当記事と関連してくるわけですが、それが問題なのです。
仕事・組織に従属していた居心地のよい安心感と、社会とのつながりを捨て去れるのか。
私は今の仕事や人間関係が嫌でセミリタイアしたいわけではなく、世界を自由に旅したいという前向きな動機を持っています。現状には不満がないのです。
果たしてその瞬間に決断できるのか。
やるとは決めてますが、未来の自分の心情は予想がつきません。
ほとんどの人が、
〇社会が定めたシステム(定年や契約終了)
〇ケガ・病気・療養・介護などの親族を含めた健康関係
〇働く先が見つからない
〇自らの意思
このいずれかの理由により、何物にも縛られず自由になるときが必ずやってきます。
それに向けて今から準備することは大切でしょう。
新しい人間関係や生涯取り組める趣味を探し始めるのは、早ければ早いほどいいだろうと私は思います。
今のうちから備えるのです。
つながって、そして生きていく
我が家は私を含め家族5人です。
昨今の家族事情からすれば多い方でしょう。
でも、子供たちには子どもたちの人生があり、少しずつ自分の足で歩き始め、そして離れていきます。
仮に妻に先立たれた場合、私一人で何十年も生きることも大いにありえます。
タバコ1日15本か。これまでワイワイやってきた分、ずっと一人の人よりもダメージを食らいそうな気しますね。
ところで、私はその備えの一つとしてこのブログを始めました。
書く楽しみを得ながら、ブログに訪れてくれる人達とつながっています。
そして、投資をしたりそのための情報を集めたり、考察したりすることで、生涯世界とつながっていくでしょう。
幽霊部員になっているツイッターやフェイスブックを再開するかもしれないし。
そういう意味では、ネットは人を孤独にもするし、つながりを作ることもできます。
これからも年齢を言い訳にせずに色々な挑戦をし、つながりを作りつづけたいとおもいます。
最後に先ほど書いた「カイジ」の続きをご紹介します。
通信は通じたと信じること
伝達は伝えたら達するのだ
それ以上を望んではいけない
理解を望んではいけない
しかし確かに伝わることがひとつ
温度、存在、生きているものの息遣い
その儚い点滅は伝わる。
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コメント
セミリタイアした方が、つながりを得る活動はし放題だよ。時間が有り余ってるので
俺はしないけど
金が有り余ってないのが難点だが
入社以来、人間関係は会社を中心に回っているので、退社すると社会とのつながりが相当薄れると思うんですよねえ。
deefeさんが言うように、セミリタイアしても色んなつながりができたらいいと思います。