この株を買いあさりたいと思う心との攻めぎ合い

日本株
cegoh / Pixabay

ハイサイ、よしおです。

 さて唐突ですが、みなさんはお金持ちになる方法を知っているでしょうか。

投資の世界、特に株を買ってお金持ちになる理屈は簡単です。

 「安い時に買って高くなったら売る」 

簡単だ。

 

ただし、この完全無欠の理論にも唯一の欠点があります。それはどの株が安くてそれがいつ上がるか誰にも分からないことです。

 バフェットのような専属のファンドマネージャーがついてあれこれ指示してくれればいいんですけど(ただ、そのバフェットも御年88歳。最近はバフェット銘柄のアップルやクラフト・ハインツに急ブレーキがかかるなど神通力も色あせたという噂も?)

 そして株式市場は美人投票にも例えられるように、いくら優良な株であっても誰にも見向きもされない株はいつまでも安値のまま放置プレイです。そもそもそんな割安で置かれている株を見つけること自体、個人投資家の情報網では難しいでしょうね。

 

さて、ここからが本題です。私、メチャクチャ割安の企業群を見つけてしまったんですよね。しかも日本市場で。日本市場で投資が回せればドルへの換金も不用だし、二重課税も避けられるしといいことずくめ。NISAで買えば配当もキャピタルゲインも丸々入ってきますしね。

 さてその企業群とは・・・

 

邦銀株が割安すぎて萌える

次の表を見てもらうとわかりますが、邦銀関係のバリエーションがありえないほど安くなっています(というかずっと安い)

 地方銀行を中心にPERPBRともに割安すぎて、その中に3大メガバンクもシラーっとはいっているという異常事態。

 私もみずほフィナンシャルグループを少しだけ保有していますが、全くもって冴えない。先日も6,800億円の損失を発表していましたが、現在の株価があまりにも安すぎるのか、それとも損失を前倒ししたことがあまり悲観的にとらえられなかったのか、そこまで下げていません。

冒頭に書いた黄金理論やバフェットの方針に従えば、誰もが悲観的になっていて見向きもされず放置されている株、まさにこの邦銀株じゃないですか。

よし、今だ!全ての資産を投じて買い漁れ!となると、ちょっと違っていて、安値放置にはそれなりの理由があり、誰も怖くて近づけないのですね(私は恐る恐る少しだけ買っているので、弱気・強気のどちらにも振り切れない中途半端な一番ダメなタイプかもしれませんが)

 

一番の問題は、マイナス金利と呼ばれる異常事態に突入した我が国では銀行の利ざやが収縮し、収益構造が悪化していることです。

そのため、体力の比較的劣る地銀から安値放置されているんですね。そのため、スルガ銀行のように不正融資に手を染めざるをえない銀行もでてくるわけです。

さらにはフィンテックの台頭により、銀行を介さない取引も活発化しており、今後もこの状況は拡大していくでしょう。

キャッシュレス決済や個人間送金、クラウドファンディング、ソーシャルレンディングなど、現代の進んだフィンテック企業を見てみると、もしかして銀行はもうオワコンなのでは?とも思ったりします。

 ただ銀行側も色々模索していて、みずほフィナンシャルグループとラインとの提携や、複数の銀行間のATMの共同管理、大規模なリストラ、海外進出など、様々な手を打っています。

 

そしてあと一つ。実は私の中ではこれが一番のブレーキとなっていて、これがなければかなりの確率でダイブしているだろうと懸案事項があります。それは銀行株に限らず日本株全体に関わることです。

 

日銀のテーパリングはいつかやってくるのか 

日銀は昨年は6兆円規模でETFを購入し、日本経済を支えてきました。現在その累積は20兆円を超えていて、莫大な額となっています。

当然、未来永劫買い続ける訳にはいかないので、どこかの時点でテーパリング(量的緩和 この場合はETF買いを減らしていくこと)に手をつけないといけません。

しかし昨年8月には通常の買いよりも少ない2回に止まったことから「ステルステーパリング(明らかにされない量的緩和)が始まったか」と市場関係者の間で話題になりました。

もしテーパリングが始まれば、確実に日本市場は動揺することでしょう。ただその時は日銀が景気の先行きに楽観的な見通しを立てた場合、もう大丈夫だと判断した時だと思いますので、株価は色々な思惑が絡み乱高下するでしょう。

 また、同時に金利が上がると通常は銀行株には有利に働きますが、この異次元緩和に慣れきった状態では日本全体の景気を冷やしかねません。積極的な投資が控えられれば間接的に銀行はそのあおりを受けます。

 このように、いつか来る日銀のテーパリングという時限爆弾を日本市場は抱えている訳です。

 

邦銀はどうするべきか

 世界各国でリセッションはいつ始まるのかという話題が散見されます。もしそうなれば、もちろん日本も無関係ではいられません。しかし異次元緩和継続中の日本では討つべき手はほとんど無い状況であり、傷口を広げるようにETFの購入枠を拡大するしかないでしょう。

 では邦銀はどうすべきでしょうか。これはもう合併を促進し、体力のある少数精鋭にしていくしかありません。まさに今、ドイツ銀行とコメルツ銀行が進めているように。

 独禁法との絡みがあるかもしれませんが、そんなことを言っている場合ではないのではと個人的には思うのですが、簡単には進まないのでしょうね。

 

色々考えを書きましたが、ただ、私は今後も邦銀の可能性と高配当を信じ、3大メガバンクを中心に少しずつ買いを継続していこうかと考えています。いつか大爆発する日を夢見て(いい意味で)

 

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