先日、「宝くじで10億円あたったら、もうそれだけで生きていけるのでは」という内容の記事を書きました。
普通に考えれば、10億円という金額は、もう利息をもらわなくても原資を取り崩すだけで十分生きていける額です。
年間2千万円使っても50年も持つ。
でも、少なくとも私は生まれついての貧乏性が染み付いているので、そんな大金を使い続けることは無理そうです。
私のような一般庶民が給料を切り詰め、運用してたどり着くことの出来る一つの目安が1億円の大台でしょう。
これが昔なら郵便貯金の定額貯金の年間8%の利息、800万円がもらえたので、少なくとも私の場合はそこそこ贅沢しながらも一生安泰だったはずです。
しかし、現在は3年定期で0.1%
10万円しかもらえないとなると、配当金生活なんて夢のまた夢。
でもちょっと待って。諦めるのは少し早い。
日本にこだわる必要がなければ可能かもしれませんよ。
こんなに高い海外の金利
世界には様々な高金利の国があります。
例えばトルコ「ジラート銀行」。12カ月定期預金金利が17.25%
さらに凄いのがカザフスタンの「ラブナック銀行」の20%!
仮に1億円を預けたら、年間2千万円!
毎月150万円使っても200万円貯金出来るという、正の循環、ブルジョア街道まっしぐらです。
身近な東南アジアでは、
ベトナム「OCBオリエントコマーシャル銀行」の7.8%
インドネシア「マンディリ銀行」の5.5%
マレーシア「ラックヤット銀行」の4.45%
カザフスタンよりも大幅に下がりますが、全然いけますね。
なぜ高金利なのか
金利には「実質金利」と「名目金利」の2つの金利があります。
銀行の定期預金の金利が5%というのが名目金利。
これにインフレ率を加味したものが実質金利です。
もしインフレ率が3%だと、年間3%お金の価値が落ちるので、
5%-3%=2%
となり、5%の定期預金に預けていても、実質2%しかお金は増えないことになります。
このように、インフレは気づかないうちに私達の資産を侵食していきます。
先ほどの国々の預金金利が高い理由はこのようなインフレ率が高いことが一つの理由です。
もう一つの理由は、銀行自体の信用があまり高くないため、高い金利を設定しないとお金の調達が難しいという側面があります。
これはそのまま国家にもあてはまり、信用が低い国は外貨を獲得するため、発行する国債の利息が高くなります。
そして、高金利通貨はアービートラージ(裁定取引)が働くため、通貨自体の価値が下がることになります。理論的には。
なので、せっかく預金したお金を日本円に戻した時に、逆に目減りしている可能性も大いにあるわけです。
うまい話はリスクと隣併せであり、フリーランチには簡単にありつけそうにないですね。
分散の観点からみた海外預金
今回は、様々な投資の可能性を探るため海外預金について調べてみました。
ジム・ロジャーズのように海外を巡りながら銀行口座を開設し預金していくのも面白そうですが、結局旅費の分だけ投資パフォーマンスが落ちるうえ、簡単には引き出せない。
また、国によってペイオフ制度(預金保護制度)の上限額が異なったり、その信用度合いを図ることも難しいので、実際にやるのは難しそうです。
ところで私は「円」の未来については、明るい見通しを立てていません。
財部誠一氏によると、日本の借金時計は、約1秒ごとに100万円増えており、現在約1,106兆円となっています。いつか凋落する可能性が高いと思っています。

「円」だけで資産を保有することは集中投資となり、リスクが高くなります。
そのため、私は資産の約7割をドル建ての米国株、ETFで保有しています。
しかし、その手段として楽天証券とSBI証券を利用しているので、日本に何かあった場合の分散の方法として、海外の銀行で口座を開設し、そこで投資することは一つの方法だと思っています。
香港のHSBC銀行などがその界隈では有名ですね。
利息はたったの0.05%ですが。
だからこそ、この海外預金シミレーションもあながち無駄な思考実験ではないと思っています。
一方、この高金利制度をうまく利用する手があります。
それは生涯その国に住むことです。
その国の通貨が円やドルに対して安くなっても、その国で使い続けるのなら、まあ支障はないでしょう。
トルコの片田舎で高金利の恩恵を享受しながら、晴耕雨読、自給自足の生活をおくることも一つの幸せな人生かもしれません。
「失われた利息はどこへ行った?」という内容を書いた記事です。「仮に宝くじで10億円を当たった場合の利息」について書きました。

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