FX(Foreign Exchange)は、一定額の「証拠金」を預けて、投資金額に比べて大きな金額の「外国為替」を売買できる取引のことです。
ひと昔前は、証拠金の何百倍もの外貨の売買が可能でしたが、現在は国内業者では最大25倍となっているようです。
この証拠金を元に何倍もの外貨を売買する仕組みをを”レバレッジ”といいます。
例えば、100万円を証拠金としてレバレッジをかけ、最大で2500万円分のドルを買ったりできます。
さて、このFXについて、ブログ村の常連の方々が”チョコ”っと”ぶちこみ”んでいます。
「ブログ村の米国株カテゴリー常連の方々はFXアフィをやっていない優良ブロガーばかり」とか、「投機性の強いギャンブルに、自らの広告収入のためにFXを勧めまくっているインフルエンサーは頭がおかしい」とか。
仮想通貨については私も同意見ですが、この方々はFXに対してあまりいいイメージがないみたいですね。ご自身はやったことがあるのでしょうか。
包丁は料理をするときに無くてはならない便利な道具ですが、一方、誰かを傷付けることもできます。要はその道具を使う人次第です。道具のせいにしてはいけません。
FXはレバレッジを効かせて身の程にあってない取引をやることが危険なのであって、適正レバレッジで運用すればすごく良い運用先になると私は考えています。
銀行の外貨預金には危ないイメージを誰も持っていないと思いますが、私からすると、外貨預金は逆に危ない。
何がって?
両替手数料が、です。
多くの銀行では円からドルに両替する場合、1ドルあたり1円の手数料が発生します。
100万円だと1万円取られるわけです。
そして、それを円に戻す場合も同じように取られます。
それをFXでレバレッジ1倍でやると外貨預金と全く同じ内容となりますが、安いところで手数料は1銭ですので、100万円だと100円となります。
実に外貨預金の100分の1ですよ。内容は同じなのに。
これが豪ドルとかになると更に高くなりますから。
ね、外貨預金って危険でしょ。
また、多くの銀行では外貨預金の種類(通貨)は、ドルや豪ドルなど、ある程度限定されていますが、FXは多彩な通貨ラインナップとなっています。
ドルや豪ドルに加え、今話題のトルコリラや南アフリカランド、メキシコペソなども購入出来ます。
もちろん、これらの通貨は信用力があまり高くなく、政情・経済不安などによっては通貨自体が安くなる傾向があります。
実際、先日もトルコリラが1リラ=20円台から15円台へと怒濤のナイアガラフォールとなったことは記憶に新しいです。
これらの危険な通貨に手を出すのではなく、豪ドルなどの人口増加国で経済が安定している国であれば、外貨預金代わりにFXで豪ドルなどが下がった時に購入し保有することは、私はありだと考えています。
FXで気を付けることは・・・
私の感覚ではレバレッジは3倍以内。最大でも。
これが比較的安全に運用するラインでしょう。
3倍程度のレバレッジとは、例えば100万円の証拠金で300万円分の外貨を買うことです。
そうすると、もらえるスワップポイント(FXで外貨を保有したときにもらえる金利のことで、“買い”ポジションであれば原則毎日加算される。逆に“売り”ポジションだと毎日取られます)も3倍となります。
あと、損失が大きくなりすぎると、ロスカットされる可能性があります。
ロスカットは業者によって異なりますが、例えば、損失が証拠金の50%を下回った際、強制的に保有している外貨が決済されます(例えば、ドルを保有していたら強制的に売却されて日本円に戻されること)
これを食らうと損失が確定されますので、このためにもレバレッジをあまりかけず、ロスカットに合わないようにしないといけません。
そうそう、忘れてはいけないのは、為替は日々変動がありますので、通貨ペアによってはその変動だけで儲かることもありますし、逆に損することもあります。
その場合、スワップポイントなんかあっけなく吹っ飛ぶことも理解しておく必要があります。
スワップポイントはどれくらいもらえる?
例えば、80万円の証拠金で240万円、つまりレバレッジ3倍で豪ドルを保有したとします。
スワップポイントはFX会社や買うタイミングによっても異なりますが、1万豪ドルあたり1日50円とします。すると、
1日当たりのスワップポイントが50円×3倍=150円。
これを1年間もらうと150円×365日=54,750円。
80万円の証拠金でもらえるスワップポイントが54,750円なので、
54,750円×80万円=6.8%の利回りとなります。
これに対し、例えば某メガ銀行で外貨預金した場合、3万豪ドル以下であれば1年定期の金利は0.6%・・・
外貨預金を選んだ人は手数料でぼられ、金利でぼられ、と散々な結果になりました^^;
私がFXをやる理由
高金利通貨はいつか安くなり、金利と合計してプラスマイナスゼロにしかならないという人もいますが、私は、
○資産の分散
○レバレッジが使える
○長期スパンで見ると日本円は安くなるだろうという思惑
の観点から、FXは投資手段として有用であると考えており、実際、ドル/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円を、証拠金ベースでポートフォリオの5%ほど運用しています。
ドルで大きく含み益が出ている一方、ランドはトントン、リラで含み損が出ています。
ただ、毎日スワップポイントが入ってくるため、全体的には少しずつ増えています。
更にもう一つ。
米国株を購入する場合には、基本、ドル転する必要がありますが、まあまあの手数料が発生します。
しかし、FXを使ってメチャクチャ低い手数料でドル転し、これを米国株の購入にあてる方法があります。
じつはこれが一番大きいメリットなんですね。
また、今度機会があるときにでも書きますね。
まとめのようなもの
FXで聞こえてくるのはメチャクチャ儲かって脱税したとか、スイスフランショックやトルコリラが暴落して阿鼻叫喚になっているとか、エキセントリックなニュースにしかスポットライトは当たりませんので、世間ではよろしくないイメージが先行しています。
FXは前のめりになってやる投資ではありませんし、レバレッジを効かせ、短期間でお金持ちになろうとか、毎日高額のスワップをもらうとか、そういう下心では絶対にやってはいけません。
また、長らく続けて慣れてくると、レバレッジに関して不感症になっていくことがありますので、それには絶対に気をつけないといけませんし、それを守れないのであればFXには手を出すべきではありません。
あくまでも資産の数%で、適正レバレッジを守りながら手堅くやれば、これほど魅力的な投資もなかなか無いのでは、と私は思って自ら実践しています。
少なくとも、外貨預金をやるくらいなら迷わずFXのレバレッジ1倍で外貨を保有することが正解です。
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