自分で言うのも何ですが、私は結構クヨクヨ悩むタイプで、嫌なことがあると結構引きずります。こんなことでは精神衛生上よくないと、忘れるよう、考えないように努力しようとはしていますが、いつの間にかまた考えている。
例えば、相手に対し言いたいことを言えば外に発散して浄化されるのではないかと思うでしょうが、それでもダメですね。「もう少しこう言えば良かった、ああ言えば良かった」となるんですね。
一方、うちの妻。これが全く根に持たない人間で、さっきまで怒っていたのに「えっ???さっきのことは夢!?」とこっちが驚くくらいさっぱりと忘れている。
このDNAは次男のちょろ坊にも受け継がれていて、コイツは更に輪をかけて過去を引きずりません。
ある時、車の中で「お父ちゃんの側についているレバーって何?」と質問してきたので丁寧に答えていると、すぐに歌声が聞こえたのでパッと後ろを見ると、窓から顔を出して大声で唄っていました。コイツの場合は忘れやすいというよりも別の問題がある気もしますけど・・・
まあそういう意味では家族の中ではバランスが取れているかもしれませんね。
禅僧の逸話
昔、ある禅僧が修行仲間と二人で各地を行脚していた時の話です。
ある時、二人は橋のない小川にやってきました。その小川は雨が降った後で水かさが増していました。すると、少し離れたところにその小川を渡れずに困っている若い女性がいました。すると、それを見た一人の禅僧が女性に申し出、女性を背負い小川を渡してあげました。
これを見ていたもう片方の禅僧は「修行中の禅僧が女性を背負うとは何事か」との思いが頭から離れず、そのことをずっと考えていました。その思いはしばらく経っても消えず、悶々としていました。
そしてとうとう我慢が出来なくなり、
「さっきのは何だ。お前は修行中の身だろう。若い女性をおんぶするとは何事だ」と禅僧を咎めました。
すると女性を背負った禅僧はこう言いました。
「俺はあの女を小川を渡った時にとっくに下ろしたのに、お前はまだ背負っているのか。」
長生きの秘訣とは
フランス人女性のジャンヌ・カルマンさんは、人類史上、最も長生きをしてギネスブックに認定されている人物で、1875年生まれの1997年没で享年122歳でした。
彼女の口癖は「どうにもならないことで、くよくよ悩まない」で、「楽しいわ」という言葉もお気に入りだったそうです。彼女は前向きに生きていたのですね。
医学的にも悩み易い人とあまり悩まない人では、後者が長生きするという研究もあります。悩み事によるストレスで、様々な体の不調を引き起こすというのはさもありなんというところでしょうか。
もし何か嫌なことがあった時、例えば何か嫌な思いをさせられて、相手に対して不満が発生し、「あのときああすればよかった」とか、「次同じ場面があったらこうしてやる!」とか相手をやり込めることを夢想したりしますが、でもそういう時はなるべく早く忘れてしまうのが一番です。そんなヤツに貴重な時間を失い、損をするのは自分の方です。たぶん相手はそんなことはつゆ知らず、楽しい時間を過ごしているかもしれませんからね。
忘却力を鍛えよう
素晴らしい記憶力よりも偉大なものとは「忘れる力=忘却力」だと最近思い始めました。
これは今私も意識しながら努力している最中なので、どうすればいいのか答えはありませんが、それを意識し続けるしかないのでしょう。
忘れることを意識する。まるで禅問答のようですね。
あとはそもそもそういう場面に立ち会わないようにするしかありません。
忘れることが難しい嫌な出来事(ストレス)の大半は、ほとんどの人は仕事そのものだったり、その人間関係ではないでしょうか。
個人の人生の総量としてストレスを減らしていくためには、私の場合、やはりセミリタイアに出来るだけ早く突入することですね。
また明日から忘却力を鍛えつつ、資産形成に向けて取り組んでいきましょう!
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