配当王が下がったら下がったら買うべきなのか

米国株
talpeanu / Pixabay

米国市場で50年以上連続して増配を続けてきた銘柄の数々は、敬意を込め“配当王(Divinded King)と呼ばれています。

 一口に50年以上と言ってもこれはただ事じゃありません。50年の間には世界では湾岸戦争やアメリカ同時多発テロ、経済分野ではリーマンショックやITバブル崩壊、チャイナショックなどの大事件がありました。

個別企業でも、健康志向の影響を受けたコカコーラ(KO)や、ベビーパウダーにアスベストが含まれているというニュースがでたジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)など、業績不振や不祥事などもあり、波穏やかな航海だけではなかったでしょう。

 それなのに、それなのにひたすら株主のためを思い、配当を続けるのみならず毎年増配してくれるなんて(涙)

まあ、アメリカの企業文化では増配や配当を停止したりすると経営者失格の烙印を押されるらしいので、株主のためかどうかは分かりませんが、経営者はどんなことをしてでも配当・増配を続けるんですね。

 これが日本だと業績が悪くなったらすぐに減配したり無配転落したりしますから。唯一偉いのは花王の29年ですから、日本全体のしょっぱさが分かるってもんですよ。いや、花王は偉いですけどね。

 なので、あなたがわざわざ米国市場に長期投資するのであれば、無配のアマゾン・ドット・コム(AMZN)やアルファベット(googl)なんかに投資しないで、この配当王やそれに続く配当貴族(増配25年以上50年以下)の方々に投資するのが王道となります。

 何故かというと、計画的な投資リターンがある程度見込めるからです。私のようにセミリタイアを目指している身からすると、投資の主軸に当然躍り出てくるわけです。

それでは現在の配当王を見てみましょう。

 

配当王の面々

現在、米国市場では26の企業が配当王として輝いています。

総じて配当利回りは高くはありませんが、やはり注目すべきはその増配率。10年増配率では19%から、低いところでは2%台と幅がありますが、毎年コツコツと増配していっているわけです。

私もこの中からジェニュイン・パーツ(GPC)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ〉を保有していて、毎年増配の恩恵を受けています。

あなたが配当再投資を行う長期投資家なら、もし配当王達の利回りが上昇することがあればそのチャンスを逃がさずに購入し、例えばタバコ株などの高配当株と組み合わせながら配当王を組み合わせたポートフォリオを作るのが理想かもしれませんね。

 

 

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