「全ての卵を、一つのカゴに盛るな」という有名な相場格言があります。
間違ってカゴを落とした時には卵が全部割れるかもしれないが、カゴを分けて卵を盛っておけば全部割れることはない、というリスク分散の考え方です。
ノーベル賞経済学者であるハリー・マーコウィッツは「現代ポートフォリオ理論」で分散投資の重要性を説きました。
そして、現在、この理論を実践するかのように、市場に広く、時には全体に投資するインデックス投資が生息域を広げつつあります。
バフェットも妻に対し、自分の死後には「資金の90%をS&P500に投資に投資せよ」という言葉を残しています(ちなみに残りの10%は政府短期国債)
私もこの考え方に賛同しており、株式ポートフォリオの半分以上をETFが占めています。そして、それなりに安定して成果をあげているんですね。
ということで、ノーベル賞経済学者もそう言ってるし、投資の最適解は広く分散したVT、VTI、VOOで決まり。はい終わり。
とはなりません。
どこまでやれば分散になるのか
最近の株式相場を観察していて思うのが、結局、全体が下がるときは個別株も下がるということです。全体は個別株の集合ですから、当たり前っちゃー当たり前ですが。
ハイテクと生活必需品などのディフェンシブなど、逆相関を見せる奴らも居はしますが、市場のセンチメントが弱気なときは、もろとも総崩れです。
このように、株式市場では分散投資をした場合でも避けられないことがよく起こります。
これをシステマティックリスクと呼びます。
システマティックリスクの原因は、例えば今回の米中貿易戦争や為替の変動、震災のような自然災害などが挙げられます。決算が良かったとか不祥事が起こったとか、個別銘柄の要因に左右されるリスク(アンシステマティックリスク)以外で起こるリスクのことになります。
さて、どうすればこのシステマティックリスクを回避することが出来るでしょうか。
チャンプルー投資のススメ
システマティックリスクを出来るだけ回避するためには、基本的には異なる動きをする分野に資産を分散させることです。
あなたが株をやっているのであれば、例えば、
◯ハイテクや公共(電力、ガス、鉄道など)、ヘルスケア、エネルギー、生活必需品への分散
◯日本や米国などの異なる国の株式に分散(「世界同時株安」という言葉もよく聞くように、最近では各国市場の相関性は高まっていますが、まあやらないよりは)
◯VTやVTI、VOOなどの広く分散したETFの購入
◯株式と逆相関の関係にある債券や、AGG・BNDといった債券ETFの購入
〇キャシュ(現金、預金含む)、株式、不動産への分散(資産三分法)
◯その他、REIT、金、FX、ソーシャルレンディング、オプション等々・・・
これらの分野については、当然それぞれ奥が深いので、むやみやたらに飛びつくのはオススメしません。
しかし、あなたの持つリスク許容度や資産規模に応じてこれらの方法を組み合わせ、自らのアセットアロケーション(資産配分)に取り組んでいけば、リスクを押さえてリターンを上げることは可能です(なにせ、ノーベル賞経済学者のお墨付きですから)
私のアセットアロケーション
それでお前はどうなんだって?
金額や割合まで書くと大変ですので、保有割合の多い順に種類だけ。
〇ETF(VT、VTI、VWO、VOO、TMF )
〇個別株(日本、米国、英国、豪州、南アフリカ)
〇MMF
〇外貨(ドル、ランド、トルコリラ)
〇J-REIT
〇投資信託
ETFは分散の目的で持ちましたが、他のアセットは興味を持ってやり始めただけで、結果的に分散している形になっています。
MMFは次回の暴落時に追加投資するための一時避難場なので、結構大きな割合を占めています。
昔は外国債券や一棟建てのアパートも所有したりしていました。
外国債券は満期が来て償還されました。
アパートはなんやかんやあって売却しました。
ただ、不動産はかなり面白いので、金利が上がって中古市場に面白い物件が出始めたら、また参入したいと思っています。
今後の予定としてはソーシャルレンディングもやってみようかなと。
ソーシャルレンディングはすでに5つくらい(忘れた)口座を開設しているのですが、結局、米国株の方がいいかと思いなおしたため手つかずの状態です。
あと、この前も書きましたが、トライオートFXにも取り組んでみたいと思っています。
これくらいやれば、ある程度分散されたアセットアロケーションにはなっているでしょう。
天才バフェットは「卵を一つのカゴに盛って注意深く見守れ」を実践し、限られた銘柄に集中投資して巨万の富を築き上げました。
速攻でお金持ちになりたい投資の才能がある方はバフェットを見習ってもいいかもしれませんね。
私のような普通の人々は地道に分散投資に励み、ゆっくりとお金持ちになりましょう。
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