世界最大の株式取引所のNYSE(ニューヨーク証券取引所)
世界の金融の中心です。
もし、仮にリーマンショック以上の衝撃が起こり、NYSEがボロボロに打ちのめされたとしたら、その時はシンガポールも、上海もロンドンも、我らが東京もそれ以上に打撃を受けるはずです。
例えば、ドイツ銀行の破綻、米中貿易協議の決裂、合意無きブレグジットなどがその予備軍ですかね。
その場合はこれまでの実績として安全通貨としての円が買われ、超円高になるはずです。
今の円高傾向、そして先週のパウエルFRB議長の発言にもありましたが、FRBが仮に今年、金利の引き上げを行わなかった場合、今後さらに円高に振れることが予想されます。
そのため、円で資産を保有していた人が、結果的には最も運用パフォーマンスがよくなるはずです。
通貨というのは、仮にドルと円で同額を保有していた場合、一方が上げようが下げようがトータルでは変動はありません。
その考え方からすると、円で給料や年金をもらい、円で預金し日本株を買うのは、円に集中投資しているのと変わらないと思っています。
仮に全部パーとなった場合でも、セミリタイアはお預けになるかもしれませんが、食いっぱぐれることはありません。
その考え方に基づき、私は保有資産の7割以上をドルなどの外貨で保有しています(この比率はもう少し高めるつもりです)
私の中ではドル立て資産は、ある意味リスクヘッジなのです。
そしてドル安は新興国通貨にも影響を与えます。
ドルの金利がこれ以上上がらないと市場が判断すれば、新興国の高金利通貨にも資金が流れ、結果的に2017年相場のような世界的な株高の流れが一時的に復活するでしょう。
一時的と書いたのは、パウエルFRB議長がバブルと債務膨張を傍観しないだろうという予測です。
そのため、株価は少し戻すかもしれませんが、下落圧力のマグマはまだ浄化されていないと思っています。
少なくとも3月1日の米中貿易協議の期限と、3月29日のブレグジットの期限までは、買い増しについてはもう少し慎重に見て行きたいと思います。
ただ、今の株価はかなり魅力的なので、買いたい衝動を抑えるのは難しいですけどね。
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