スマッシュブラザーズ大乱闘 ーイギリス編ー

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15日の英議会下院で英政府がまとめた離脱案が202対432、与党からも130人近い造反者がでて否決となり、歴史的大敗となりました。

同日、野党の労働党コービン党首は内閣不信任案を提出しましたが、こちらも否決でメイ首相続投。

 

政府案で問題となっているのがアイルランドと北アイルランドの国境管理の問題です。

政府案では具体的な案がでるまで英国はEUとの関税同盟に留まるというもの。

反対派は結局EUのルールに縛られるという理由で反対しています。

 

現在のイギリスはこのブレグジット問題で国全体が混乱状態となっており、泥沼という表現がピタッと来ます。

与党からもあれだけたくさんの造反がでたということは、すでにメイ首相の求心力はなくなってるにも関わらず、解散すると野党に漬け込まれるからという理由で不信任案は否決。

無秩序離脱も辞さない強硬派や国民投票の再実施を求める穏健派などの意見が多すぎ、投票結果から分かるように、与党の中も完全に割れています。

今のイギリスの状況を無理やりゲームで表すと、スマブラのデデデ大王とマスターハンドとキングクルールとピカチュウが入り乱れて戦っている様相を呈しています。

 

みんなの意見をまとめるの大変

私とあなたとその他大勢の人間が暮らす”国”という枠組みの中では、人の数だけ意見があり、利害が対立します。

左×右、保守×革新、雇用者×労働者、先住民×移民しかり。

全ての人の言い分を聞いていては、結局国民の乗った船はどこにも行けずに難破してしまいます。

その多様な意見をまとめるのが民主制という制度であり、これ以外には君主制や共和制になります。

相対的には間接民主制がコスト的にも優れているため多くの国で採用されています。

これも万能ではありませんが、他のヤツよりはいいヤツかも、ってところでしょうか。

 

一番悪いヤツは誰だ?

今回のブレグジットの混乱の犯人は紛れもなくキャメロン前首相です。

イギリスでは移民の急増により職を奪われる不安や、EUに支払う対価に比べて得るものが少ないという不満がマグマのようにたまり、野党のイギリス独立党が勢いをつけ始めていました。

キャメロン前首相率いる保守党の中にも反EU派が増殖。キャメロン前首相に党首交代の揺さぶりをかけました。

ここでキャメロン前首相が打ってでたのがあの国民投票です。

結果はご存知のとおりEU離脱派の勝利。

全てはキャメロン前首相の求心力の無さが引き起こしたことだと私は思っています。

あの時、国民に丸投げするのではなく、政治力で解決するべきでした。

未来のことはわかりませんので後講釈なのですが、当時それが可能だったかはわかりませんが、今の混乱を見るとどうしてもそう思ってしまいます。

 

国民投票を再度実施するという意見もありますが、もう二度と同じ過ちを繰り返すべきではありません。

EU離脱の撤回を望むなら政治力で解決するしかありませんが、あまりにも状況が混乱しすぎているので、後はイギリスにはカオスが訪れ凋落していくだけでしょう。

 

この後のシナリオは

次の山場は21日にも提示される離脱の代替案づくりです。

政府案は大差で否決されたので、政府案の小手先の変更ではおさまりがつかず、抜本的な新案を出すしかありません。

ただ、今回のように折衷案でまとめるとどちらの支持も得られないということが明らかになりましたので、新案はEU離脱強硬派寄りにならざるを得ないのではないかと思います。

ただ、とにかくどんな案を出そうとも全てが丸く収まる妙案はありませんので、3月29日の期限は延長されるでしょう。

EU各国の合意をとりつける必要があるようですが、イギリスの混乱はEU諸国にも飛び火しますので、色々あるかもしれませんが認めざるを得ないでしょう。

しかしその場合でも延長期限は7月が目途とも言われていますので、4カ月程度寿命が延びるだけです。

こうなったらもう政府や議会に期待せず、金融・製造・輸出の産業界が一体となって産業界に有利なように圧力をかけることで、どこかしらの着地点を見つけるしかないと個人的には考えています。

あとは、政治的に中立とされている王室が意見表明すると面白いかもしれませんが。

 

世界はナショナリズムへ突き進むのか

トランプ大統領が当選したのはラストベルトに住む取り残された白人層でした。

イギリスでもEU離脱の原動力となっているのが、移民に職を奪われた中間層以下の人たちです。

フランスしかりイタリアしかり、いたるところでナショナリズムの芽が息づいて来ているのが感じられます。

世界がグローバル化していく中で、今後もこの傾向は続いていくでしょう。

はっきり言って”他国事”ではありません。

イギリスの混乱はどこに着地するのか皆目見当がつきませんが、その行く末を興味深く観察しておきたいところです。

 

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