BDC(Business Development Companes): 新産業や有望な中堅企業等の事業開発を金銭面、経営面からサポートする会社
月に一度の高配当大好きクラブの時間です。
はい皆さんこんばんわ。常に高配当株はないかと探しているよしおディバイディンドです。
みなさんはBDCって言葉、聞いたことがありますか?
平たく言うとベンチャー企業をもろもろサポートする企業です。
私のウォッチリストにエイリスキャピタル(ARCC)とプロスペクトキャピタル(PSEC)という企業が入っていて、実は後から「BDC」という言葉を知りました。
そんなことも知らなかったのに、なんでウォッチしていたのかって?
それはBDCが高配当だからです。
魅力的だなあ、BDC
BDCの大きな特徴としては、利益の90%以上を投資家に配当として配分することで、法人所得税が免除されるため、高配当が期待されることです。
この説明、どこかで聞いたことがありませんか?
そうです、REIT(リート 不動産投資信託)の仕組みと同じなんです。
だからどちらも高配当なんですね。
ちなみに、グーグル、アップル、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブもBDCから支援を受けていたということです。
アメリカの活力の源はBDCにありっ!、てところでしょうか。
BDCは信用力のあまり高くない中堅企業への融資が大半を占めていますので、貸出金利(BDCが中堅企業からもらう金利)が高くなります。
そして、貸出金利は変動金利である一方、借入金は固定金利で調達していますので、今のような金利上昇局面では利ざやが大きくなる傾向があります。要は収益を上げやすい。
また、金融機関からの借り入れについては自己資本比率の同等以下と、過度なレバレッジをかけていないため安心感が高く、かつ、担保を確保していることから、これまでに破綻したBDCは、私の知る限りではありません。
ただ気をつけないといけないのは、サブプライムローン問題のように、景気後退局面で信用力の乏しい融資先が返済不能におちいり、不良債権化することです。
どんなBDCがあるんだ?
アメリカでは現在、約50のBDCが上場しており、その中でも最大手のエイリス・キャピタル(ARCC )の2009年、リーマンショック後の株価の推移を見てみましょう。
やはり、リーマンショック時に大暴落しています。
暴落率に関するデータでは、10年間の最大下落率で米国株が-51%だったのに対し、「ウェルズファーゴBDCインデックス」は-73%でした。
ARCCにいたっては2017年の最高値20.23ドルから、怒涛の最安値3.4ドルと、実に-83.2%の下落となりました。
ただ、その後は回復し、現在16.13ドルと比較的安定しています。
なかなか香ばしいですなあ。
現時点では、ARCCの配当利回りは9.67%となっています。一応、高配当認定です。
さて、どうするべきか・・・
BDCが高配当なのは分かりましたが、同時にかなりの暴れん坊だということも判明しました。
さて、普段は大きく上がりもせず下がりもしないが、金融危機には暴発するチャート。
どこかで見た覚えがあります。
PFF(iシェアーズ米国優先株式ETF)ですね。
ちなみにPFFはリーマンショック前の高値50.57ドルから最安値14.1ドルと、-72.2%となりました。暴落についてはARCCとどっこいどっこいですね。やるときゃやる奴らだ。
となれば利回り比較です。
PFFの現在の利回り、5.29%です。
ということで、利回り勝負は圧倒的な差でARCCの勝ちでした。
しかし、今のこの過熱相場においては手を出すのはためらわれますので、しばらくはウォッチリストで監視続行です。
暴落時には真っ先にチェックしなければ。
いやーでも少し欲しいなあ。
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