大手の投信運用会社であるブラックストーンのプライベートウェルス・ソリューションズ・グループ副会長を務めるバイロン・ウィーン氏は、毎年恒例となっている「びっくり予想の2019年版」を発表しました。
その中でも私が気になった予想がこちら↓
1.米10年債利回りは3.5%未満で推移
2.中国株は新興国市場の上昇を主導
3.英国のブレグジット問題で期限の3月29日にまでに英議会がEUとの離脱協定を承認しないが、メイ英首相は続投。2回目の国民投票が実施され、英国はEU残留
4.テクノロジー株やバイオテクノロジー株が好調な動き
この予想の定義としては、「投資家の予想では発生確率3分の1だが自身は5割以上とみる事象」を集めたものだそうです。
私の予想は
その前に、ウィーン氏の2018年の主な予想と結果を検証してみると、
1.英国ではジェレミー・コービン労働党党首が次期首相に就任
→× メイ首相続投中
2.ドル高の展開へ。ユーロドルは1.10ドル、ドル円は120円まで進行
→ユーロドル〇、ドル円×
3.S&P500は10%の調整を迎え2,300へ下落するも、年末には3,000台に乗せる
→× 現在は2,596
4.WTI原油先物は80ドル台を回復
→× 一時77ドルまでつけたが、現在51.7ドル
5.FRBは年内4回の利上げ、米10年債利回りは4%へ
→4回実施は〇、4%は×
6.共和党は中間選挙で大敗し、上下両院での多数派から転落
→× 上院は多数を維持
でした。
結構はずしていますね。
さて、2019年の予想に戻り、そこに私の感想を加えてみます。
1.米10年債利回りは3.5%未満で推移
→現在2.7% 私も同感で3.5%は超えず、上値が重い展開が続く。
2.中国株は新興国市場の上昇を主導
→米国との通商協議で本格的な衝突は回避されるも、米国の中国企業への警戒は継続。世界的なリセッションの動きと相まって上値は重い。
3.英国のブレグジット問題で期限の3月29日にまでに英議会がEUとの離脱協定を承認しないが、メイ英首相は続投。2回目の国民投票が実施され、英国はEU残留
→3月29日の「合意なし離脱」と合わせてメイ首相が辞任。年明けより離脱の影響を市場が織り込み始める。影響が緩和されるための対策がクッション材料となり、ある程度のショックは起こるも衝撃は最小限に止まる。
4.テクノロジー株やバイオテクノロジー株が好調な動き
→どちらも世界的なリセッションの中で軟調になるが、アマゾン・ドットコム(AMZN)とマイクロソフト(MSFT)は相対的に好調を維持。フェイスブック(FB)、アップル(AAPL)は軟調に。
確かにビックリ予想だが、果たして・・・
意見が同じだったのが長期債利回りくらいですかね。
やっぱり強気な予想が多かったです。
ブラックストーンは世界最大の投資運用会社で、その副社長であれば、あまりネガティブな予想はやらないと予想されます。一つの話題づくりくらいでしょうか。
私としてはどこかで高配当株を仕込みたいと思っていて、そのためには一度株式市場がダメージを受ける必要があります。現在保有している資産評価額は一時的にへこむけど。
そして、それが今年だろうと予想しています。
そのため、安易に飛びつくのではなく、じっくりその時を待ちたいと思います。
常に利益を追う必要がある機関投資家と違って、自分のタイミングで売買できる長期投資が可能な個人投資家のメリットですね。
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